光回線を乗り換えようと調べていると、必ず「転用」という言葉が出てきます。手続きの名前なのですが、これがなかなか分かりにくい。
転用とは、フレッツ光から光コラボに乗り換えるときの手続きのことです。今使っている回線の設備をそのまま引き継ぐので、工事が要りません。
言葉は難しいですが、やることは「番号をひとつ取って、申し込むときに入力する」だけです。順に説明します。
相談者転用って、解約して契約し直すのとは違うんですか?



違います。NTTから見ると、契約している会社の名前が書き換わるだけなんです。光ファイバーには一切さわりません。
ソフトバンク光やドコモ光をはじめ、ほとんどの光回線はNTTの同じ光ファイバーを使っています。このサイトで最も人気でおすすめのGMOとくとくBB光は、その同じ線に、夜も混みにくいv6プラスを最初から付けた回線です。だから速さで迷う必要はなく、違うのは月額と縛りだけ。縛りがないので、合わなければ違約金なしでやめられます。
光回線の転用とは何か
転用を理解するには、まずフレッツ光と光コラボの関係を知る必要があります。ここさえ分かれば全部つながります。
フレッツ光は、NTT東日本・NTT西日本が売っている光回線です。この場合、回線はNTT、プロバイダはOCNなど別の会社、というように契約が2つに分かれます。請求も2か所から来ます。
光コラボは、そのNTTの設備を各社が借りて、自分の会社の名前で売っているものです。ドコモ光・ソフトバンク光・GMOとくとくBB光などがこれにあたります。回線とプロバイダが1つの契約にまとまっているので、請求も1か所です。
使っている設備は同じNTTのものです。だからフレッツ光から光コラボへ移るときは、線をそのまま引き継げます。この引き継ぎの手続きが転用です。
| フレッツ光 | 光コラボ | |
|---|---|---|
| 回線を提供している会社 | NTT東日本・西日本 | NTT(各社が借りている) |
| 契約の数 | 回線とプロバイダで2つ | 1つにまとまっている |
| 請求 | 2か所から | 1か所から |
| 月額の目安 | 高くなりやすい | 安くなりやすい |



『同じ線を使っているのに、看板と請求書だけが変わる』と思ってもらえば、だいたい合っています。
転用で何が起きて、何が起きないか
- 起きないこと:工事、作業員の訪問、ネットが使えない期間、ひかり電話の番号変更
- 起きること:契約先が変わる、請求が1本にまとまる、プロバイダが変わる
- 自分でやること:転用承諾番号の取得、申し込み、元のプロバイダの解約
最後の「元のプロバイダの解約」を忘れる方が非常に多いです。転用でNTT側の契約は自動的に終わりますが、プロバイダは別契約なので自動では止まりません。放っておくと使っていないプロバイダ料を払い続けることになります。



えっ、それは怖いですね。気づかないやつだ…



半年気づかなかった、という話も聞きます。転用したらその日のうちにプロバイダへ電話してください。
光回線を転用する手順
- 転用承諾番号を取ります。NTT東日本・西日本の窓口かWebで取得します。その場で発行されます
- 乗り換え先の光コラボを申し込みます。申込フォームに転用承諾番号を入力します
- 切り替え日の連絡を待ちます。おおむね2週間ほどです
- ルーターを新しいものに差し替えます。会社によっては設定済みのものが届きます
- 元のプロバイダを解約します。ここを忘れないでください
取ってから日が空くと使えなくなるので、申し込む直前に取るのが確実です。
転用承諾番号・事業者変更承諾番号の有効期限は、発行日を含めて15日です。期限が切れると取り直しになるので、移り先を決めてから、申し込む直前に取ってください。
転用でかかる費用
| 費用 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 工事費 | 0円 | 設備をそのまま使うためです |
| 事務手数料 | 3,300円程度 | 乗り換え先に支払います |
| フレッツ光の違約金 | 契約内容によります | 「にねん割」などの期間中は発生します |
| プロバイダの解約金 | 契約内容によります | フレッツ光とは別契約です |
転用したほうが得になる人
フレッツ光を使っている方はほぼ全員、転用したほうが安くなります。
フレッツ光は回線料とプロバイダ料を別々に払う仕組みなので、合計すると戸建てで6,000円前後になることが多いです。光コラボは同じ設備を使いながら1本にまとまっているぶん安く、GMOとくとくBB光なら戸建て5,390円・マンション4,290円です。
しかも工事が不要で、ネットが止まる期間も原則ない。手続きの負担に対して、下がる金額のほうが大きいというのが実際のところです。
お使いのスマホにセット割がある方(ドコモ・au・ソフトバンク)は、割引が付く光コラボを選ぶとさらに下がります。ahamo・povo・LINEMO・格安SIMをお使いなら割引が付かないので、素の月額が安いところを選んでください。
- 月額は戸建て5,390円・マンション4,290円。契約期間の縛りがありません
- 工事費も実質無料。解約するときの違約金も0円です
- 全員に5,000円キャッシュバック。乗り換えなら他社の違約金を最大60,000円まで負担してくれます
- スマホのセット割がない方(ahamo・povo・LINEMO・格安SIM)の第一候補
2026年9月時点の情報です。金額は税込。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。



迷ったら『今より高くなることはまずない』とだけ覚えておいてください。フレッツ光のままにしておく金銭的な理由が、正直ほとんどないんです…
転用の移り先でいちばん多いのがドコモ光です。ただしフレッツ光からドコモ光へ変えて得をするのはドコモを使う人だけで、スマホが他社なら金額はほとんど動きません。
転用でよくある質問
- 転用するとメールアドレスは使えなくなりますか?
-
プロバイダを解約すると、そのプロバイダのメールアドレスは使えなくなります。ただし多くのプロバイダに「メールアドレスだけ残す」という月額200〜300円程度のプランがあります。仕事で使っている方は、解約の電話をするときにこれを申し出てください。
- 転用したあと、またフレッツ光に戻せますか?
-
戻せます。「回線の切り戻し」という手続きです。ただし手数料がかかるうえ、フレッツ光のほうが月額は高くなるので、実際に戻す方はほとんどいません。
- 転用の途中でネットが使えなくなる時間はありますか?
-
原則ありません。切り替えは自動で行われます。ただしルーターを差し替える数分間は当然つながらないので、その時間だけは見ておいてください。
まとめ
転用とは、フレッツ光から光コラボへ乗り換えるときの手続きです。設備をそのまま引き継ぐので工事は不要で、ネットが止まる期間も原則ありません。
申し込む直前に取ってください。見落としやすいのは元のプロバイダで、自動解約されないため、自分で解約しないと払い続けることになります。
フレッツ光を使っているなら、転用でほぼ確実に月額が下がります。工事も停止もない以上、様子を見る理由がありません。










