ドコモ光にしたのに、遅い。とくに夜。動画が止まる、ゲームが重い、Zoomの画面が固まる。
ドコモ光が遅いとき、原因は3か所に分かれます。部屋の中の機器、ドコモが使っているNTTの回線、そしてプロバイダ。このうちいちばん多いのに見落とされるのがプロバイダで、同じドコモ光でも、プロバイダを変えるだけで夜の速度が別物になることがあります。
どこが原因かを公式の測り方で切り分ける手順、プロバイダが原因だったときの変え方、それでも遅いときにどうするかを順に見ていきます。
相談者ドコモ光なのに、夜9時を過ぎると動画が止まるんです。1ギガのはずなのに…



1ギガは最大値です。夜だけ落ちるなら、回線ではなくプロバイダの側が混んでいることが多いですよ。



プロバイダ?ドコモ光に申し込んだだけで、プロバイダなんて選んだ覚えがないです。



申し込んだときに、どこかのプロバイダとセットになっています。請求書か契約書に名前が載っていますよ。



それを変えると速くなるんですか?また工事とかあるんでしょうか?



工事はありません。回線はそのままで、プロバイダだけ差し替えられます。まずどこが遅いのかを測ってからにしましょう。
いろいろ試しても直らないなら、結局は回線を変えるしかありません。GMOとくとくBB光は、ソフトバンク光やドコモ光と同じNTTの光ファイバーに、夜も混みにくいv6プラスを最初から付けた回線です。夜の遅さが直る理由はここにあります。縛りがないので、合わなければ違約金なしでやめられます。
ドコモ光が遅いとき、回線とプロバイダのどちらが原因かは公式の測り方で分かれる
ドコモは、速度が出ないときの確認方法を公式サポートに載せています。そこで使うのが、NTT東日本・西日本の「SPEED TEST(速度測定サイト)」です。
この測定サイトは普通の速度測定と違って、「NTT区間」と「インターネット区間」の2つを分けて測ります。NTT区間は自宅からNTTの設備までの速さ、インターネット区間はそこからプロバイダを通って外に出るまでの速さです。
| 結果 | 原因のいる場所 | ドコモ公式の案内 |
|---|---|---|
| NTT区間は速い、インターネット区間だけ遅い | プロバイダ | 「ご利用のプロバイダやインターネットサイトの一時的な混雑の可能性があります」 |
| NTT区間も遅い | 自宅の機器か、NTTの設備 | 「お客さまのご自宅内が原因の可能性」「NTT設備が原因の可能性」 |
| どちらも速いのに体感が遅い | 見ているサイト側 | 「ご覧いただいているインターネットサイトの一時的な混雑の可能性」 |
ここを測らずにルーターを買い替える人が多いのですが、順番が逆です。NTT区間が速いなら、部屋の中の機器を何に替えても変わりません。原因は部屋の外、プロバイダの設備にあります。
測定サイトはドコモ光の回線からしか開けません。スマホの回線ではなく、自宅のWi-Fiか有線でつないだ状態で開いてください。
夜だけドコモ光が遅いなら、プロバイダの混雑


昼は普通に速いのに、夜9時から11時だけ落ちる。この出方は、部屋の機器の故障では起こりません。機器が壊れているなら、昼も遅いはずだからです。
ドコモ自身が公式にこう書いています。「ご利用中のプロバイダによって、混雑がみられる場合があります」。そして「ドコモ光は、ベストエフォート型サービスです」とも書いています。最大1ギガは技術上の上限で、混めば落ちるのが前提の契約です。
なぜプロバイダで差が出るのか。ドコモ光の回線はどのプロバイダでも同じNTTの線ですが、そこから先の、インターネットへ出ていく出口の太さがプロバイダごとに違うからです。出口が細いプロバイダは、夜に利用者が集中した瞬間に詰まります。
IPv6に切り替えるだけで直ることも
プロバイダを変える前に、いまのプロバイダで試せることが1つあります。ドコモの案内はこうです。
「プロバイダによっては IPv6に切り替えることで快適にご利用いただける場合があります」
夜だけ遅い症状には、ここがいちばん改善します。ただしプロバイダによって対応が違い、申し込みが必要な場合もあります。自分のプロバイダが対応しているかは、ドコモの「対応プロバイダ一覧」で確認できます。
光コラボの回線は、NTTの設備からプロバイダを通ってインターネットへ出るところに、古い方式(IPv4 PPPoE)用の出口があります。夜に利用者が集中すると、そこで詰まります。
IPv6(IPoE・IPv4 over IPv6)はこの出口を通らない別の道なので、夜だけ遅い症状がいちばん改善します。プロバイダによって申し込みが必要な場合と、対応ルーターが必要な場合があります。
なおドコモは「IPv6の利用により必ず速度が速くなることを保証するものではありません」とも書いています。対応しているのに遅いなら、そのプロバイダの出口そのものが細いということです。
プロバイダごとに、同じドコモ光でも夜の出方が違う
「ドコモ光 遅い」の検索には、OCN・ぷらら・nifty・BIGLOBE・GMOと、プロバイダの名前が付いたものがいくつも並びます。つまり、遅い人は自分のプロバイダ名で調べているということです。
プロバイダの名前を挙げてどこが速い遅いと言うのは、時期と地域で変わるので書きません。見るべきなのは名前ではなく、IPv6(IPv4 over IPv6)に対応しているか、SPEED TESTでインターネット区間だけが落ちるかの2点です。この2つで、変えるべきかどうかが決まります。
ドコモ光のプロバイダ変更は工事なし。事務手数料3,300円で回線はそのままです
プロバイダが原因だと分かったら、変えます。ドコモ光は回線を解約せずに、プロバイダだけを差し替えられます。工事はなく、回線が止まる期間もありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 事務手数料 3,300円(税込)(同じタイプ内でも、タイプAとBのあいだでも同額) |
| 手続き先 | 電話(午前9時〜午後8時)、ドコモショップ、オンライン(24時間) |
| 必要なもの | ドコモの携帯があればネットワーク暗証番号で本人確認。原則、本人確認書類は不要 |
| 切り替わる日 | 新しいプロバイダが利用可能になった日。それまで旧プロバイダは使える |
| 工事 | なし |
1つだけ注意があります。ドコモの案内にこうあります。「旧プロバイダは自動解約となる場合だけでなく、有料プランへ変更となる場合、無料プランへ変更となる場合等、プロバイダによって契約の取り扱いが異なります」。変えたあとに旧プロバイダから請求が続くことがあるので、旧プロバイダのオプションは自分で解約し、契約が残っていないかを確認してください。
変えるなら、IPv6が標準でルーターを貸してくれるプロバイダにします
プロバイダを変える理由が「夜の速度」なら、選ぶ条件は2つです。
- IPv6(v6プラスなど)が最初から使えること。申し込みが別に要るところは、また同じ手間がかかります
- IPv6に対応したルーターを貸してくれること。手持ちのルーターが古いと、IPv6にしても通りません
GMOとくとくBBは、ドコモ光をそのまま使う人向けにプロバイダ変更の窓口を持っていて、公式ページに「光回線はそのままでプロバイダーのみを変更することが出来ます」と書いています。タイプA対応で、v6プラスに対応し、Wi-Fiルーターのレンタルがあります。
ドコモ光
- ドコモ光セット割で、スマホ代が毎月1,100円下がります。ドコモ MAXなら1,210円です(ahamoは対象外)
- 割引はファミリー割引グループ内の家族全員に、1回線ごとに付きます。最大20回線まで。離れて暮らす家族も対象です
- 月額は戸建て5,720円・マンション4,400円(タイプA・2年契約)
- 全国どこでも申し込めます
2026年9月時点の情報です。金額は税込。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
プロバイダの名前で調べている人のうち、ぷららの人だけは事情が別です。ぷらら光が遅いならv6エクスプレスの開通確認が先で、そのぷらら光自体が2027年3月31日で終わり、ドコモ光へ統合されます。移される側の人は、この記事の手順をそのあとで使うことになります。
部屋の中で直るドコモ光の遅さ。ドコモ公式が挙げている項目


SPEED TESTでNTT区間も遅いと出た場合は、原因が部屋の中にあることが多いです。ドコモの「おたすけロボット」が改善策として挙げている項目を並べます。
- ドコモの機器(ONU・ホームゲートウェイ)とルーターの電源を切り、1分ほど待って入れ直す
- ダブルルーターになっていないか(ホームゲートウェイの下に自分のルーターをつないでいるなら、ブリッジモードに切り替える)
- Wi-Fiの周波数を5GHzと2.4GHzで切り替える
- LANケーブルの規格を見る(CAT5は100Mbpsで頭打ち)
- タコ足配線をやめる
- 同時につないでいる無線機器を減らす
- ルーターのファームウェアを更新する
ドコモは再起動の効果をこう説明しています。「しばらく(1分程度)たってから電源を入れる」ことで、比較的混雑の少ない経路へ接続し速度が改善される場合がございます。抜いてすぐ挿すのではなく、1分待つのが公式の手順です。
ドコモ光のレンタルルーターが遅い、と感じたら
ドコモから借りているホームゲートウェイ(PR-500KIなど)の下に、自分で買ったWi-Fiルーターをつないでいる家は多いです。このとき両方がルーターとして動いていると、ダブルルーターになって速度が落ちます。
自分のルーターを「ブリッジモード」か「APモード」に切り替えると、ホームゲートウェイだけがルーターの役をするので直ります。ルーターの本体にスイッチがある機種が多く、設定画面からも変えられます。
ドコモ光の1ギガで100Mbps台までしか出ないなら、建物の配線方式
昼でも夜でも、どう測っても100Mbps前後で止まる。マンションでこの症状なら、プロバイダでも機器でもありません。
自分の部屋の配線方式は、壁の差込口を見れば分かります。電話線の差込口ならVDSLです。
マンションで、建物の共用部から部屋までが電話線(VDSL方式)の場合、契約が1ギガでも部屋に届く速さは下り最大100Mbpsが上限です。壁の差し込み口が電話線の形ならVDSLです。
この上限は建物の配線で決まるので、回線・プロバイダ・ルーターのどれを変えても超えられません。
ドコモ光 10ギガに変えれば解決すると考える人がいますが、10ギガは建物に10ギガの設備が入っていないと契約できません。なお10ギガについてドコモは「すべてIPv6通信となりますので切り替え不要です」としています。10ギガにしたのに遅いなら、原因はIPv6ではなく部屋の中の機器かケーブルです。
楽天モバイルを使っていて楽天ひかりに移ろうとしている人は、先に楽天ひかりが遅いと言われる理由を見ておいてください。ルーターのレンタルがなく、IPv6を自分で通す回線なので、ドコモ光からそのまま移ると同じ「夜だけ遅い」を引き継ぎやすいからです。
NTT区間まで遅いなら、ドコモに問い合わせる。それでも直らなければ事業者変更です
SPEED TESTでNTT区間の速度が出ていない。部屋の中の項目も全部試した。それでも遅い。ここまで来たら、NTTの設備側に原因がある可能性があります。
ドコモに問い合わせるときは、SPEED TESTの結果を手元に置いてください。公式にこう書いてあります。「NTTサービス情報サイトで測定した結果をお伝えいただくと、スムーズに対応できます」。「遅い」とだけ伝えるより、数字を伝えるほうが話が早く進みます。
問い合わせても改善せず、プロバイダを変えても夜の落ち方が変わらないなら、残っている手は事業者変更です。
事業者変更は、いま使っている光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光など)から別の光コラボへ移る手続きです。どちらもNTTの設備をそのまま使うので、工事はなく、ネットが止まる期間もありません。いまの契約先で事業者変更承諾番号を取り、移り先に申し込むだけです。
NURO光・auひかり・電力系・ケーブルテレビは光コラボではないので、この手続きは使えず、移り先の回線を新しく引く工事になります。
移るなら、選ぶ基準は最大速度ではなく、IPv6が標準で、混む時間帯に落ちにくい回線かどうかです。ドコモのスマホを使っていてセット割が付いている人は、割引がなくなる分を月額で比べてから決めてください。
- 月額は戸建て5,390円・マンション4,290円。契約期間の縛りがありません
- 工事費も実質無料。解約するときの違約金も0円です
- 全員に5,000円キャッシュバック。乗り換えなら他社の違約金を最大60,000円まで負担してくれます
- スマホのセット割がない方(ahamo・povo・LINEMO・格安SIM)の第一候補
2026年9月時点の情報です。金額は税込。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。



SPEED TESTで測ったら、NTT区間は800Mbps出ていて、インターネット区間だけ20Mbpsでした!



それで確定です。回線は元気で、詰まっているのはプロバイダの出口ですね。変える相手が分かってよかったです。
ドコモ光が遅いときのよくある質問
- ドコモ光が夜だけ遅いのはなぜですか?
-
ドコモ公式も「ご利用中のプロバイダによって、混雑がみられる場合があります」としています。NTTのSPEED TESTでインターネット区間だけが落ちていれば、それで確定です。IPv6への切り替えか、プロバイダ変更で直ります。
- ドコモ光のプロバイダを変更すると、工事や解約は要りますか?
-
どちらも要りません。回線はそのままで、プロバイダだけを差し替えます。事務手数料は3,300円で、電話・ショップ・オンラインで手続きできます。旧プロバイダのオプションだけは自分で解約してください。
- ドコモ光をIPv6にすれば必ず速くなりますか?
-
必ずではありません。ドコモ公式も「必ず速度が速くなることを保証するものではありません」としています。夜だけ遅い症状には改善することが多いですが、対応していても遅いならプロバイダの出口そのものが細いので、変えるほうが早いです。
- ドコモ光のレンタルルーターが遅いのですが、買い替えれば直りますか?
-
先にダブルルーターを疑ってください。ホームゲートウェイの下に自分のルーターをつないでいるなら、ブリッジモードに切り替えます。それで直ることが多く、買い替えは最後です。
- ドコモ光の1ギガで100Mbpsしか出ないのはなぜですか?
-
プロバイダを変えても機器を変えても変わらないので、壁の差込口を確認してください。
- ドコモ光が遅いことを問い合わせる先はどこですか?
-
ドコモ インフォメーションセンターか、ドコモ光のおたすけロボットです。問い合わせる前にNTTのSPEED TESTで測り、その数字を伝えると公式も「スムーズに対応できます」としています。
まとめ
ドコモ光が遅いときは、機器を買い替える前にNTTのSPEED TESTでNTT区間とインターネット区間を分けて測ります。NTT区間が速くてインターネット区間だけ遅いなら原因はプロバイダ、NTT区間も遅いなら部屋の中かNTTの設備です。この順番を飛ばすと、関係ない機器にお金を使うことになります。
夜だけ遅いのはプロバイダの出口の混雑で、ドコモ自身が公式にそう書いています。まずIPv6に切り替え、対応していないか切り替えても遅いならプロバイダを変えます。プロバイダ変更は工事なし、回線もそのままで、事務手数料3,300円です。変える先はIPv6が標準でルーターを貸してくれるところを選び、旧プロバイダの契約が残っていないかだけ確認してください。NTT区間も遅いなら、1分待っての再起動、ダブルルーターの解消、Wi-Fiの周波数、LANケーブル、タコ足配線の順に見ます。
NTT区間まで遅く、部屋の中を全部直しても変わらないなら、ドコモに数字を持って問い合わせ、それでも直らなければ事業者変更です。選ぶ基準は最大速度ではなく、IPv6が標準で混む時間帯に落ちにくいかどうかです。










