D-roomの物件に住んでいて、備え付けのインターネットが遅い。夜になると動画が止まる。仕事の通話が切れる。
この遅さは、部屋の中でどうにかできるものではありません。ルーターを買い替えても変わらないのは、原因が別のところにあるからです。
D-roomの公式に書かれている条件を確認したうえで、入居者側で実際に打てる手を順に並べます。
相談者入居のときに「10ギガの光」と聞いていたのに、測ったら80Mbpsしか出ていませんでした…



広告のページとよくある質問のページで、書かれている数字が違うんです。まず出どころをそろえましょう。



市販のWi-Fiルーターを買って付けたのに、かえって重くなった気がします…



公式が原因を3つ挙げていて、時間帯・ルーターの設定・端末の順です。設定なら今日すぐ直せますよ。



そもそも、自分で別の回線を引くことはできるんですか?



できる場合があります。ただ条件が公開されていないので、営業所に聞く形になります。そこも含めて見ていきましょう。
備え付けの回線は、部屋の中でどれだけ設定を変えても速くなりません。建物に来ている1本を、全部屋で分け合っているからです。工事も管理会社の許可もいらないホームWi-Fiなら、届いた日から自分専用の回線になります。縛りも違約金もないので、合わなければやめられます。光回線を引ける物件なら、2つ目の枠も見てください。
D.U-NETが繋がらない・遅いのは、建物のなかで分け合っているから
建物に1本引き込んだ回線を、入居者全員で分け合う形で提供されています。使う人が増えるほど、1戸あたりに回る分が減ります。
だから夜になると遅くなります。みんなが同時に使う時間だからです。朝は普通に使えるのに夜だけ止まる、という症状はここから来ています。
この仕組みは入居者側では変えられません。ルーターを買い替えても、部屋の中の問題ではないので効果がありません。
物件にあらかじめ用意されていて、入居者が個別に契約しなくても使えるインターネットのことです。「インターネット無料」「ネット完備」と表示されます。
家賃や共益費に含まれている物件と、入居者が別に申し込んで毎月払う物件があります。無料と書かれていても、どこかで払っている形です。
速度は保証されていません。建物に来ている1本を全戸で分けるため、入居率と時間帯で大きく変わります。
部屋の中で直せるのは、機器の再起動と設定の見直しまでです。それで変わらなければ、原因は部屋の外にあります。
その場合は、備え付けの回線とは別に、自分の回線を持つしかありません。工事なしで届いた日から使えるホームルーターと、速さを取る光回線の2つです。
どちらが自分の部屋に向くかは、入居者が打てる手は2つの項で分けました。手順を試す前に、そこだけ読んでも構いません。
D.U-NETの速度は、公式の中で2つの数字が出てきます
D-roomの物件で使われているのがD.U-NETです。公式のサービス紹介ページには、こう書かれています。
「最大10Gbps※3の光インターネット回線を利用しています」
ところがよくある質問のページでは、別の数字が出てきます。
「建物全体において有線接続は最大1Gのベストエフォート型となり、建物全体から各居室内にLAN配線方式で分配されているシェア型の提供サービスです」
| どこに書かれているか | 速度 |
|---|---|
| サービス紹介ページ | 最大10Gbps(※理論上の最大規格値) |
| よくある質問 | 有線接続は最大1Gのベストエフォート型 |
| 同上・注記 | 「回線種別がADSLの物件の場合は記載内容より目安速度は低くなる傾向がございます」 |
10Gbpsは建物の外までの話で、部屋まではLAN配線方式で分けられています。しかも建物によっては、いまもADSLの物件があると公式が認めています。
公式も「建物により利用している回線種別が異なっており、一律のお答えは致し兼ねます」としています。自分の建物が何なのかは、契約前に分かりません。



え、じゃあ入居前に聞いた10ギガって何だったんですか?なんだか詐欺みたいじゃないですか…!



言いたくなるお気持ちは分かります。ただ、どちらの数字にも注記が付いていて、書かれていること自体は嘘ではないんです。引っかかるのは、大きい数字が表に出ていて、実際の条件が別のページに置かれていることですね。
通信制限の対象が、かなり狭く書かれています
もうひとつ、見落とされやすい記載があります。通信制限について、公式はこう書いています。
「D.U-NETが提供するサービスのご利用であれば、通信制限はございません。D.U-NETが提供するサービス WWW等の閲覧/メールの送受信/メールアカウントの発行、管理/YouTube 視聴」
そして、こう続きます。
「但しアップロードやダウンロードなどの大量通信が行われていると確認された場合は、速度を制限させていただくこともございます」
制限なしと言い切られているのは、Web閲覧・メール・YouTubeの3つです。ゲームのダウンロード、クラウドへのバックアップ、大きなファイルのやり取りは、この列挙に入っていません。
「無料なのに遅い」と感じる使い方が、ちょうどここから外れます。
D.U-NETが繋がらないときは、建物全体か自分の部屋かを先に分ける
繋がらない原因が建物の側にあるなら、部屋で何をしても直りません。DU-NET、duネットと書かれることもありますが、どれも同じサービスです。
見る順番は2つだけです。公式サイトの障害情報のページと、有線で直接つないだときの結果です。
- 公式サイトの障害情報を開く。自分の建物や地域が出ていれば、復旧を待つ形になります。
- 壁の差込口から出ているLANケーブルを、パソコンに直接つなぐ。ここでインターネットが使えるなら、止まっているのはWi-Fiの側です。
- Wi-Fiの側だった場合は、Wi-Fiルーターの電源を抜いて1分待ち、挿し直す。
有線でも繋がらず、障害情報にも何も出ていないときは、問い合わせに進みます。
繋がらないときの問い合わせ先は、建物のサービスで違います
D-roomの建物に入っているインターネットは1種類ではありません。電話番号が分かれているので、自分の建物がどれかを確かめてからかけてください。
| サービス名 | 問い合わせ先 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|---|
| D-room Wi-Fi | IoT D-room受付センター | 0120-977-365 | 10:00〜20:00(年中無休) |
| D-room Wi-Fi neo | D.U-NETサポートセンター | 050-3786-2912 | 10:00〜20:00(年中無休) |
| D.U-NET(埋込Wi-Fi・有線) | D.U-NETサポートセンター | 公式サイトの問い合わせフォーム | — |
電話では、建物名と部屋番号、いつから繋がらないか、有線でも繋がらないかの3つを先に伝えてください。折り返しの回数が減ります。
入居者が打てる手は2つ。D.U-NETとは別の回線を用意する
部屋の中でできることは、ほぼありません。自分の回線を別に用意するのが現実的な解決になります。方法は2つです。
2026年9月時点の情報です。条件は申し込み前に公式サイトでご確認ください。
まずホームルーターを見てください。工事も申請も要らないので、賃貸では圧倒的に話が早く済みます。
速度を最優先するなら光回線ですが、賃貸では工事の条件が壁になります。次の項目で条件を確認してください。
ホームルーターなら工事も申請も要りません
コンセントに挿して電波を受け取る機器です。建物の設備をまったく使わないので、管理会社に相談する必要がありません。
- 工事がありません。立ち会いも、壁に触る作業もありません
- 建物に何も残しません。退去時にそのまま持って行けます
- 最短1日で使えます。届いたその日から使い始められます
- 備え付けの回線とは別の経路なので、混雑の影響を受けません
弱点もあります。電波を受け取る仕組みなので、部屋の位置や建物の造りで速度が変わります。窓ぎわに置けるかどうかで数字が動きます。
対戦するゲームには向きません。反応の速さが求められる用途では、線でつながっている光回線が有利です。動画を見る、仕事をする、といった用途なら十分です。
契約期間の縛りと解約違約金がないものを選べば、合わなければやめられます。備え付けが遅い状態で我慢するより、試す価値があります。
- コンセントに挿すだけ。開通工事が要りません
- 契約期間の縛りも解約違約金もありません。端末代33,264円は924円×36回で、同額が毎月割り引かれます
- あとから光回線に変えたくなったら、違約金なしで切り替えられます
2026年9月時点の情報です。金額は税込。申し込み前に公式サイトで最新の条件をご確認ください。
D.U-NETが遅いとき、公式が挙げている3つの原因
公式の「遅いかな?と思ったら」には、原因が3つ並んでいます。2番目は自分で直せます。
| 原因 | 公式の記載 |
|---|---|
| 1. 時間帯 | 「時間帯によっては地域混雑により速度が落ちる可能性があります」 |
| 2. ルーターの設定 | 「お客様のルーターの設定が『ルーターモード』になっていると、上位側ルーターと処理が重複し遅延の原因となる場合があります。『APモード』や『ブリッジモード』に変更してください」 |
| 3. 端末 | 「お使いのパソコンのOSが最新であるか確認してください」 |
市販のWi-Fiルーターを買ってきて、そのままつないだ人が引っかかります。建物側にすでにルーターがあるため、二重になって遅くなります。ルーター本体のスイッチを「AP」または「ブリッジ」に切り替えてください。
部屋にコンセント埋込型のWi-Fiがある場合は、電源を入れ直すよう案内されています。ただし公式は「RESETボタンは絶対に押さないでください」と書いています。設定が消えて、余計に使えなくなります。



ルーターのモードを切り替えるだけで変わることがあるんですね。



ここで直る方は一定数います。お金もかかりません。先に試してください。
D-roomで自分の光回線を引けるかどうか
公式のよくある質問に、この項目があります。「D.U-NET以外の他社の光インターネット回線を自分の部屋だけに利用することはできるのでしょうか?」
答えはこうです。
「建物を管理を行っている大和リビング営業所に、他社光インターネット回線の引き込み許可をもらえるかなど、ご相談ください」
可否そのものは公開されていません。営業所に聞くまで分からない、という書き方です。
ここが他社と違う点です。レオパレスは「連絡は必要ありません」、大東建託とシャーメゾンは「穴をあける場合だけ連絡」と、条件が先に示されています。D-roomは物件ごとの判断になります。
つまり、引けるかどうかを知るには、まず電話をかけるところから始まります。そのうえで許可が下りなければ、工事は成立しません。



聞いてみないと分からない、というのは正直めんどうですね…



許可が下りなければ、そこで終わってしまいますからね。電話をかける前に、工事の要らない手段も見ておきましょう。
D-roomの物件で光回線を引く場合に確認すること
速度で選ぶなら光回線です。ただし賃貸では、建物の条件と管理会社の考え方が先に来ます。
- 部屋に光コンセントがあるか。壁に丸い差込口があれば、工事が軽く済みます
- 建物に設備が入っているか。NTTのエリア検索に住所と建物名を入れれば分かります
- どんな工事になるか。壁に穴をあけるのか、既存の配管を通すのかで話が変わります
- 共用部の作業が必要か。建物の配線盤の鍵を、管理会社に開けてもらう必要が出ることがあります
建物の外から来た電話やインターネットの線を、部屋ごとに振り分けている箱のことです。工事の書類ではMDFと書かれます。
多くは1階の管理人室のそばや、階段の下にあります。建物全体の配線が集まる場所なので、ふだんは鍵がかかっています。
マンションタイプの工事では、ここを開けて作業することがあります。鍵を開けられる人が当日いないと、工事そのものが始められません。
3番目が一番もめます。「工事をしたい」とだけ伝えると身構えられるので、穴をあけるのかどうかまで具体的に伝えてください。返事がまるで変わります。
退去時の扱いも先に確認してください。設備を残していいのか、原状回復が必要なのかで、あとの費用が変わります。
管理会社への頼み方(穴あけ・外壁・鍵の3つを先に伝える)と、断られたときの手、退去時の扱いは賃貸で光回線を引く許可の取り方にまとめました。
D.U-NETが繋がらない・遅いときのよくある質問
- D.U-NETが急に繋がらなくなったときは何を見ればいいですか?
-
まずルーターのモードを確認してください。公式は「ルーターモード」になっていると遅延の原因になるとして、「APモード」か「ブリッジモード」への変更を案内しています。埋込型のWi-Fiがある部屋は電源の入れ直しも有効ですが、RESETボタンは押さないでください。
- D.U-NETは無線LANルーターを貸してもらえますか?
-
貸し出しはありません。公式に「現在、無線LANルーターの貸し出しはございません」と書かれています。自分で用意することになりますが、その際は上のモード設定に注意してください。
- D.U-NETを解約して安くできますか?
-
解約という形にはなりません。公式は「解約時の手続きも不要」「退去時の解約手数料も一切かかりません」としています。建物に付いているサービスなので、使わなくても費用は変わりません。
- ゲームのダウンロードが極端に遅いのはなぜですか?
-
公式が制限なしと書いているのは、Web閲覧・メール・YouTube視聴の3つです。「アップロードやダウンロードなどの大量通信が行われていると確認された場合は、速度を制限させていただくこともございます」と明記されています。
- D.U-NETはルーターを買い替えれば速くなりますか?
-
変わりません。混んでいるのは部屋の中ではなく、建物に来ている回線のほうだからです。無線の電波が弱い場合だけは、買い替えで改善することがあります。
- 退去するときはどうすればいいですか?
-
ホームルーターなら解約して持って行くだけです。光回線を引いた場合は、撤去が必要か、設備を残していいかを契約時に確認してください。
まとめ
D.U-NETが繋がらない・遅いのは、建物に来ている1本を全戸で分け合っているためです。混み合う時間帯に落ちるのはこの仕組みによるもので、部屋のなかで機器を替えても変わりません。
D.U-NETで混乱のもとになっているのは、サービス紹介ページの最大10Gbpsと、よくある質問の有線最大1Gという2つの数字です。部屋まではLAN配線で分けるシェア型で、建物によっては今もADSLの物件があると公式が認めています。通信制限がないと明記されているのはWeb閲覧・メール・YouTube視聴の3つだけなので、ゲームのダウンロードやクラウドへのバックアップは外れます。遅いときは、まずルーターをAPモードかブリッジモードに切り替えてください。
まず無料で試せる範囲を終えてから、それでも足りなければ自分の回線をもう1本用意する。この順番が無駄になりません。工事の要らないホームルーターなら管理会社への相談も要らず、合わなければやめられます。備え付けを解約できない建物でも、こちらは自分の判断だけで足せます。










